シャトレーゼらしい野菜スムージーを目指して。開発者の思い
2020年11月25日
コンセプトは、山梨の恵み×お菓子屋さん
そもそもスムージーを開発するきっかけになったのが、皮や種ごと粉砕できる機械がお菓子工場にあったことです。この機械を使えば「野菜をまるごと摂ることができる!」という発想から開発がスタートしました。
野菜スムージーは、飲料メーカーさんなどが発売している野菜ジュース系と、ご家庭でミキサーを使って作るフレッシュ系、それと粉を水で溶いて作るダイエット系があります。
私たちは、大きなジャンル分けでは飲料メーカーさんの野菜ジュースに近い商品なのですが、やはりお菓子屋ですので、おいしさにはこだわりたい。さらに言えば、シャトレーゼはファームファクトリー構想と言って農場と工場が一体となってお菓子づくりを行っているので、その独自のシステムを最大限に使って、おいしいスムージーを作りたいと思いました。
八ヶ岳の野菜と、南アルプスの名水のおいしい出合い
一般的に市販されている野菜飲料の主な原料は「にんじん」と「りんご」で、緑の野菜の割合はそれほど多くはありません。緑の野菜を多く加えてしまうと、すぐに青臭く飲みづらい野菜ジュースになってしまうからです。だから我々開発者はいかにして、青臭くない野菜ジュースを作るかに苦心するのですが、それほどまでに、緑の野菜はとてもクセが強いのです。
シャトレーゼの野菜スムージーの主体は、白州名水と青森のりんご果汁。あえて野菜&果汁100%という見た目の数字にこだわらず、コンセプトにある山梨の恵みでおいしく作ることを優先し、一般的な「にんじん」ベースではなく「白州名水」という、山梨が誇る南アルプスの名水を使うことに決めました。
白州名水は南アルプスの麓で汲み上げる軟水で、雑味がなく、すっきりとした味わいをしています。そこに八ヶ岳のストレート野菜汁を加えたら、野菜のおいしさを引き出しつつ、さっぱりとした飲み応えになるのではないかと考えたのです。
八ヶ岳高原で収穫されるキャベツ。
栄養価と風味が高いのが特徴のブランド野菜、大塚にんじん。
これらの野菜を仕入れ、自社工場で粉砕。野菜をまるごと摂ることができるおいしいスムージーを目指しました。
こうしてできたスムージーは、にんじん・りんごジュースに濃縮還元野菜を数%加えるだけ、という野菜ジュースとはコンセプトも作り方も大きく違うと思います。
まるで野菜スイーツなおいしさは朝食にぴったり
飲みやすいだけじゃなく、おいしさにもこだわっています。私は普段、低アレルゲンケーキや糖質カットシリーズなどを開発しているのですが、このスムージーも「まるで野菜スイーツ」な、おいしい味になるように配合を何度も練り直しました。特にフルーツスムージーは、お子さんにも飲みやすいように山梨県の白桃をベースに、いちごやりんごをブレンド、そこにマンゴーピューレで香り付けをしています。甘さを抑えて酸味と香りを引き立てたので、フレッシュ感があり、さっぱりしているので朝食にも合わせられると思います。グリーンスムージーだけでなく、フルーツスムージーにも食物繊維が9グラムも入っていますので、健康を気づかう方にもぜひ飲んでいただきたいです。