瀬戸内の太陽の日差しをたっぷり浴びた『瀬戸内レモン』をスイーツに
2020年5月22日
瀬戸内レモンを使ったスイーツが勢揃い!
瀬戸内海の日差しをたっぷり浴びた貴重な国産レモンを使ったスイーツが登場。鮮やかな黄色は目にも嬉しく、梅雨時のじめじめとした日にも、刺すような暑い日差しの日にも、爽やかな甘酸っぱいスイーツがイライラを吹き飛ばしてくれそうです。
わずか0.6%の貴重な国産レモンを使用
今回スイーツにしたのは、広島県、愛媛県を中心とした瀬戸内地方で栽培された国産レモンですが、実は、日本で出回っているレモンのほとんどは海外産ということをご存知でしょうか?
日本に輸入されるレモン(生果、果汁含む)の量が年間約33万トンなのに対して、国産のレモンは約8,200トンと約2.5%。(出典:農林水産省)
加工用に使われるものとなると、そのなかでもさらにごく一部。さらに瀬戸内産となると全体の0.6%ほど。それだけ今回ご紹介するスイーツに使われるレモンは貴重なのです。
瀬戸内レモンは、そのほとんどがミカンの木を台木とした接木で栽培されているため、自根栽培が多い海外産レモンと比べると、ミカン特有のフローラルな風香味を鼻の奥に感じられます。
また、海外産レモンは長時間の輸送を想定して防カビ剤などがかかっているのに対して、国産レモンは国内での流通を目的として栽培されているため、その心配がなく、皮ごと安全に食べることができます。
もし、ご家庭での料理に皮ごと使いたい場合は、ぜひスーパーでも国産レモンを探してみてください。柚子やカボスのように、皮をすりおろして薬味として使うこともできます。
ちなみに、いいレモンの見分け方は、表面がツルンとキレイで、皮に張りがあるもの。持ってみてずっしり重みがあるかどうかもポイントだそうですよ。
瀬戸内の3つの陽光とレモン農家さんの努力が生み出す黄色い果実
国産レモンのなかでも、瀬戸内レモンは国内産シェアの約80%を占めますが、その背景には、レモン栽培に非常に適した環境があります。
一年を通して比較的温暖で雨が少ないことに加え、「空からの直接の日差し」「海面から反射した海の日差し」「斜面地の石垣から反射した日差し」と、3つの太陽光を受けることで十分な光が当たり、おいしくなると言われています。
収穫を迎えた11月〜2月頃になると、瀬戸内海に面した斜面でレモンの木が緑深く生い茂り、黄色い果実がたわわに実る豊かな景色を見ることができます。
そして、忘れてはいけないのがレモン農家さんの努力です。
できるだけ農薬を使わず、安全なレモンをつくるためには、虫や病気から守るために手間ひまをかける必要があります。果樹栽培は機械化もあまりできないので、剪定から病害虫の防除、除草などをほぼ手作業で行います。収穫の際も、鋭いトゲのある木からひとつひとつ丁寧に手摘みで収穫していきます。斜面地での作業というのも大変なことです。
高齢化や後継者不足という問題はある一方で、レモンへ熱い思いを持ったIターンで従事する農家さんもいるのだとか。
瀬戸内海に浮かぶ離島、広島県大崎上島のレモン農家、藤中夏実さんもそのひとり。お兄さんとともに広島市からIターンし就農。オーガニックレモン農家として有機JASの認証を取得し、皮まで安心して食べられるレモンを栽培しています。
瀬戸内のレモンづくりの歴史は100年以上。
天候不順に悩まされたり、海外産に圧されたりした時代もあったそうですが、ひとりひとりの農家さんの努力の積み重ねによって、昨今は「国産レモンブーム」とも言える現象もあり、その評価を高めています。
志をもって就農した若き農家さんたちは、未来を見据えてとてもエネルギッシュ。つくられるレモンにもそのパワーが閉じ込められているようです。
瀬戸内レモンを使った甘酸っぱいレモンスイーツ、約10種
そんな瀬戸内地方でつくられた貴重なレモンを使ったスイーツをご紹介します。
クリームやミルクなどの甘くやさしい味わいが多いスイーツのなかで、レモンをつかった甘酸っぱいスイーツは、ありそうで意外と少なかったので、10種類以上のラインナップが揃うのはシャトレーゼでも珍しいこと。
梅雨をむかえジメジメとスッキリしない日や、暑くてバテてしまいそうな日にも、酸味が感じられるスイーツはぴったりです。
レモン+○○の相性を楽しめるレモンスイーツ
レモンは世界各国でいろんな料理に使われるように、様々な食材と相性がよく、お互いのよさを引き立ててくれる存在でもあります。スイーツにした時も、組合せる素材の甘さやコクをほどよく引き立てながら、レモンの酸味がアクセントになります。
そんなレモン+○○でつくられたスイーツをご紹介していきます。
はちみつとレモンの甘酸っぱい組合せをカップデザートに(写真左)。食感も香りも違う多層仕立てなので、食べ進めるほどにレモンの味わいの違いが楽しめます。
右のケーキはレモン+チーズの組合せ。ふっくらしっとり焼いたスフレチーズケーキに、レモンカスタードクリームとピール(皮)をのせて仕上げました。レモンの爽やかな酸味とチーズケーキの相性がバツグン。
【左】瀬戸内レモンとはちみつのカップ
本体価格 370円 (税込 399円)
【右】瀬戸内レモンのフロマージュスフレ
本体価格 350円 (税込 378円)
レモン+紅茶はもはや説明するまでもない最高のベストマッチ。
白州名水でつくるダージリンティーゼリーに、瀬戸内レモン果汁を加えて爽やかに。瀬戸内レモン果汁とオレンジ果肉入りのコンポートをのせました。
瀬戸内レモンティーゼリー
本体価格 120円 (税込 129円)
他のフルーツと組合せてもまったく喧嘩しないどころか、違いの良さを引き立てあうのがレモンのすごいところ。
ふんわりブッセで、アルフォンソマンゴーと瀬戸内レモンを組合せたジャムをはさんで、太陽の恵みを感じられるスイーツになりました。
アルフォンソマンゴーと瀬戸内レモンブッセ
本体価格 100円 (税込 108円)
レモンスイーツはまだまだあります
しっとり食感が人気のレモンケーキをリニューアル。
レモン風味のスポンジ生地に加えるレモンピールのシロップ漬けを増量し、よりレモンの果肉感を感じられるようにしました。手土産に5個入の詰合せもおすすめです。
おひさま香るレモンケーキ
1個 本体価格 120円 (税込 129円)
5個入 本体価格 600円 (税込 648円)
和の定番、米菓にも塩レモンが登場です。定番の揚げ餅を瀬戸内レモンパウダーや食塩、ブラックペッパーで味付けしました。
揚げ餅 塩レモン
本体価格 90円 (税込 97円)
レモンのアイスバーは、夏の暑さを吹き飛ばしたかったら間違いのない存在。
レモンピールのつぶつぶ食感が楽しめて、白州の名水を使っているので、後味もすっきりです。
つぶつぶ果実の瀬戸内産レモンバー
6本入 本体価格 220円 (税込 237円)
店頭には他にも焼き菓子やラスクなど、種類豊富な瀬戸内レモンの商品が並びます。
外出自粛で、思うように日差しも浴びられない日が続いていますが、瀬戸内の太陽をいっぱい受けたレモンのスイーツから、元気をもらえるのではないでしょうか。
お買い物は少人数で、なるべく空いている時間を選んでお出かけください。
<取材協力>
中原観光農園
〒725-0401 広島県豊田郡大崎上島町木江5223-2
TEL 0846-62-0056
ふじやファーム
〒725-0301 広島県豊田郡大崎上島町中野5748-2
TEL 090-2806-5475